ヨガに首ったけ

ヨガに首ったけ

新米ヨガインストラクターの騒動記

インストラクターの資格とは

ヨガインストラクターになるには資格はいらない。

 

これを聞いて「えっ」と思うだろうが、そうなのである。国家資格の認定基準のが実情である。

 

インストラクターになるには2つの方法があると見ている。

 

1.学んでいる先生からTeachers Training (TT) を受けて、師弟関係でインストラクターになる。

 

2.全米ヨガアライアンス協会 Yoga Alliance が設定する Registered Yoga Teacher (RYT)  の基準をクリアして認定してもらう。

 

ーーーーヨガジャーナルよりーーーー

 1980年代にアメリカで誕生した、非営利組織「全米ヨガアライアンス協会」が認定する資格。授業時間、内容、指導者のレベルなど「全米ヨガアライアンス協会」が定めた基準を満たした認定校(RYS)において、規定のカリキュラムを200時間/500時間修了すると、RYT200/RYT500に登録される。世界50カ国以上で通用する、ヨガ指導資格とされている。 

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私は1.を選択し、3ヶ月にわたってアシュタンガヨガの基礎とアジャストメントをTTクラスで学んだ。このクラスは誰もが受講できるわけではない。先生が認めた生徒のみが受講できる。(他にも生理学や解剖学のワークショップを受講して、知識も研磨をしてきた。そして今も研磨中。)

 

2.は、ヨガの初心者であろうがベテランだろうが誰でも受講できる。セッティングされたカリキュラムを受講すればRYTは認定はされるのであろう。ただ。認定されたとしても、ヨガの何を教えられるのか?が疑問である。

 

それを象徴するような出来事が先日あった。

 

スタジオに新人がきた。ヨガの初心者で、ダイエットの目的だろうか?と思った。しかし、その人はRYT取得者であった。ただ身体は、インストラクターとして生徒の前に出せるような状態ではない、と私は感じた。

 

ヨガの基本でもあるアーサナ、ダウンドッグ(Adho Mukha Savasana)が全くできていなかった。知識はあっても技術が伴っていないのが一目瞭然。

 

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ダウンドッグ(Adho Mukha Savasana)

この人を見て、自分が充分に体得していないアーサナは教えられないんだなとつくづく感じた。それはヨガに限らず、教える立場であれば全てに共通するのであろう。

自分が苦手なアーサナはメニューに組み込めないし、組み込んだとしたらそれをかなり練習しなければならない。

 

なにより、資格は取得したけれども、十分に教えられる技術を持ち合わせていない先生から学ぶ生徒が一番気の毒に思う。時間とお金を無駄にしているわけだから。

 

教える側にはそのような意識が大切と思う。